クエリについて
クエリこそがAccessを使いこなす第一歩。使うたびに便利さに驚いてました。いろいろ楽ちんになりました。
フィールドの別名定義
Accessでは、クエリの結果を表示するフィールド名に、別の名前をつけることができます。別名定義は、表示を設定したフィールド名の先頭に「:」で区切って文字列を設定します(「:」の前の文字列がフィールド名として表示されます)。
デザインビューでの列の移動
列(フィールド全体)を選択→フィールド名をクリックしたまま挿入したい場所に、ドラッグ&ドロップ
抽出条件
抽出条件の部分はクエリの中でもかなり重要な部分です。データを条件で抽出したい場合は、この場所に条件式を作成します。式は対象となるフィールドデータに対し、文字列や比較演算子などを使用して作成します。
抽出条件に文字列を指定するには、単純に抽出条件の欄に文字列を入れれば良い(自動的に文字列が「"」で囲まれる)。
抽出条件には演算子を使っていろいろな式を設定できる。また、複数の条件を設定することも可能
数値データが対象の場合、抽出条件の式に「>」「<」「=」といった比較演算子を使うことが出来る。
算術演算子(Excel同様)
算術演算子 | 意味 |
+ | 加算 |
- | 減算 |
* | 乗算 |
/ | 除算 |
比較演算子(Excel同様)
比較演算子 | 意味 | 例 |
> | より大きい | >128 |
= | 等しい | =128 |
< | より小さい | <128 |
>= | 以上 | >=128 |
<= | 以下 | <=128 |
<> | 等しくない | <>128 |
Accessクエリ特有の演算子
論理演算子 | 意味 | 備考 |
And | 論理積(かつ)を求める | ExcelではAND関数 |
Or | 論理和(または)を求める | ExcelではOR関数 |
Not | 条件式を否定(等しくない) | ExcelではNOT関数 |
Mod | 剰余を求める | ExcelではMOD関数 |
Xor | 2つの式の排他的論理和を求める | |
Eqv | 2つの式の論理等値を求める | |
Imp | 2つの式の論理包含演算を行う | |
Like | 一致する文字列があるかどうかを調べる | |
Between | 範囲に収まっているかどうかを調べる |
抽出条件使い方の例
>=150 And <200 150以上200未満
空欄データの抽出について
何も値がない空白の場合はNull値が入力されたとみなされる。Null値をクエリで抽出するには、式「Is Null」を抽出条件に設定する。
空の文字列「""」(ダブルクォーテーション2つ)を入力すると、データ表示は空白だが、値として認識される。この場合は、式「=""」を抽出条件に設定する。
この使い分けにより、まだ値が入っていない空白なのか、データが存在しない空白なのかを区別することが可能
本
- ExcelユーザーのためのAccess再入門(瀬戸 遥)